新年あけましておめでとうございます。

日吉歯科診療所・熊谷崇先生の肝入で昨年発足した「若い歯科医師のためのプレ・オーラルフィジシャン・セミナー東京・福岡」は、毎回各会場に熱心な受講者で一杯となりました。受講する若い歯科医師の熱心さは、主催者の想像を超えるもので、その熱心さは取りも直さず現在の歯科界が置かれている環境の厳しさの裏返しとも思えます。加えて、歯科界への社会からの手厳しい評価もあり、若い歯科医師が将来に夢を描き、理想を掲げることが難しくなりつつあると感じます。

こんな閉塞的な状況の反動からか、歯科雑誌や各学術会議においても、「グローバルスタンダード」という言葉がよく耳目に触れるようになりました。グローバルスタンダードと呪文のように唱えている歯科界ですが、この言葉の定義とは別に、日本の歯科界というキャンバスに描きづらくなった歯科医師の夢が、この言葉には込められているように思えてなりません。今の歯科界でグローバルスタンダードを語ることは、夢を描く新しいキャンバスについて語るに等しいのではないでしょうか。

それでは、若い歯科医師にグローバルスタンダードな歯科医療を語る講師は、いったいどんな夢を描いているのだろうか。自分の夢を描けない人は、人に夢を描かせることはできないのでは。本家本元の熊谷先生は多くの若い歯科医師に夢を描かせてくれたぞ、とフッと意地の悪いことを想像して、講師陣に質問をしてみました。「果たしたい10の夢」を教えてくださいと。人の内心に土足で踏み込むようで気が引けましたが、講師の方からは若い歯科医師が夢を語れるような回答をいただき、ホッとしています。
前置きが長くなりました。それでは、本セミナーの講師の方からのお年玉、「果たしたい10の夢」をどうぞ。

（サイト運営SAT事務局　伊藤）